トレーニングガイド
目指す能力は、鍵盤なしで譜面に書き落とせるレベル
この絶対音階トレーニングが目標とするレベルは、単音を聞き分ける能力です。
これにより、鍵盤で確認しなくても、メロディーを譜面におとしこめる能力を開発します。
絶対音感保持者といっても、レベルはさまざまで、ヘルツ単位で、聞き分けることができる方はおそらくいません。
単音を聞き分けるのは得意でも、和音がだめな人もいますし、絶対音感とはこれといって明確に定義されているわけではありません。
なので、このトレーニングはあくまで単音を識別し、実用的に使えるようなレベルになることを目指しています。
絶対音感習得可能
幼少期にトレーニングしないと習得は不可能といわれていますが、幼少期に音楽に親しんでも習得できない方もかなりいます。
この違いは何か? 実は今のところよくわかっていないのです。ある学術的な見解があっても、それですべてが説明つかないのです。
つまり、大人になってからも、やり方次第では、ある程度のレベルにまでになる神がかな方もおられます。
私の仮説ではありますが、事前に知識のない音に対する先入観のない子供では、音を音階の中の一部として認識しておらず、音に対する鍵盤という認識で、その後に鍵盤に対する音符になっていると思われます。一方で、子成長するにつれて、音階を基準に固定してしまうので、音に対する音階のひとつの音符になってしまいます。
こうなってしまうと、単純に、ドレミファソラシドという音階に当てはめて音を理解しようとしてしまいます。つまりそれが、絶対音感を習得する妨げになっている要因と考えています。
つまり、習得には、音階の中の一部の音としての認識ではなく、音と、鍵盤(音符)と対にして、記憶すれば、音感は鍛えられていくということです。
トレーニングの仕方
トレーニングについては、単純に、まず、1オクターブの12音の音程を完璧に記憶することです。
このサイトのトレーニングメニューでは、
基本トレーニング(C4~C5)[1オクターブ間]においてトレーニングすることができます。
特に注意することは、決して、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドを頭のなかでイメージしてはいけません。
あくまで、音の響きと鍵盤の位置への反応です。
このサイトのトレーニングメニューは、いくつかに分けてありますが、実は、このトレーニングが一番重要で、
単音に関しては9割は、この基本トレーニングで終わってしまいます。このトレーニングで12音の高さが理解できるのなら、あとは、
低いドや高いドなどの盤位置の高さの調整の認識だけなのです。
まずは、絶対音感を習得したい場合は、このトレーニングを完璧にしましょう。ここが完璧にできないのなら、
音程の区別理解できていない証拠なので、他のメニューをやっても意味がありません。それほど重要です。